「パソコンを使ったトレース水彩画」

「勝負の一色」」は、通常のトレース水彩画の描き方にプラスして、1色のみパソコンのプリンターを使って描く新しい絵画技法です。
水彩画はいろいろな魅力もありますが、大きな欠点もあります。その欠点のひとつは大きな面積を均一に塗ることが難しく、色むらやシミ、筆跡が出て絵の魅力を損なうことにあります。
当技法の「勝負の一色」は、まさに勝負の一色でそれらの水彩画の欠点をものの見事にクリアするだけでなく、これまで表現し得なかった新しい表現の世界を拓くものです。

ここをクリックすれば、描き方の全体像がわかります。

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ハンバーグのような雲

この絵は最近の若者は希望や将来に対する夢が希薄とのことなので、輝かしい将来を予感するでっかい雲をドンと画用紙の真ん中に描きました。
絵に描いたような雲ですが、このようにして描きました。





奈良井宿のワンちゃん

長野県の中仙道の宿場町の面影をそのままの残す「奈良井宿」ですが、訪れた時は誰もいなく、ワンちゃんだけが迎えてくれました。
この絵ではラフな絵に仕上げたいため、彩色のはじめに「勝負の一色」を塗りました





もときちゃん

もときちゃんの写真をお借りしたとき、まず思い立ったのは、この子の無限の可能性でした。
そのためあまり具象的ではない大自然の風景を背景に置くことにしました。
つまり、この絵の「勝負の一色」となる背景は、手描きの絵としました。




杉の木の間を通るローカル線

私はこれまで軽やかで明るい絵を描こうとしてきましたが、その対極にある杉の木は極力さけてきました。
杉の木には暗くて重いイメージがあるからです。
この絵ではそんな杉の木を真正面からしっかり描くことで、新しい表現の可能性を模索しました。
この絵では杉の木から背景の山まで、
「勝負の一色」で遠近感を強調しました。




白い暖簾

古都・鎌倉にはそれにふさわしい格式と伝統を重んじたいろいろな店があり、この和菓子屋さんもそのひとつです。
夕日を浴びて白い暖簾の揺れ動く様が美しく、絵にしました。
日の当たっている所、日陰の所の格差を、「勝負の一色」で表現しました。





斑鳩(いかるが)の里の思い出

中学の修学旅行で行った奈良・法隆寺周辺の斑鳩の里が妙に懐かしく、近年その地を尋ねたのですが、こんな風景が待っていました。
それは記憶の中の風景とはちょっと違うのですが、まさに私が捜し求めていた原風景そのものでした。
この絵での「勝負の一色」の空は、手描きで作りました。








雑種権のちーちゃん

底なしにやさしく、いつも家族を見守っていた雑種犬の「ちーちゃん」は、16歳で天国に召されたとのことでした。
私は「ちーちゃん」の写真をお借りしたとき、愛に満ちたその目を表現したく、あえてペンタッチで描くことにしました。
「勝負の一色」は古いセピア色の写真のように表現しました。






古い木の橋

古い木の橋の写真を見つけたので、この写真の雰囲気から、ちょっと古くて懐かしい絵を描いてみたく、ペンタッチの絵を描くことにしました。
彩色が終わった段階から、ボールペンで線を描くのですが、面白くて面白くて時間を忘れて描きこみました。
「勝負の一色」は、木の橋をマスキングして、淡いブルーを全面にプリントしました。水と空の色がその色です。

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赤いレインコートの美女

憂鬱な雨降りの日のプラットホームでしたが、そんな気分を吹き飛ばす 爽やかな美女と出会いました。
といっても、お断りして真正面から写真を写す許可を取る勇気がないため、後姿で描くしかありませんでした。
ゴミゴミしたプラットホームの風景を、「勝負の一色」で描けば、面白いモチーフとして表現することが出来ます。





軒先のトウモロコシ

山梨県忍野村に旅したのは冬の季節で、景色といえば一面銀世界の白を基調としたモノクロの世界でしたが、農家の軒先につるしてあったトウモロコシのオレンジ色が目に飛び込んできたとき、その暖かい色にホッとしました。
この絵は、
「勝負の一色」で、油彩画のようにコクのある表現を。




薄氷の湖と紅葉

まさに太陽が沈むほんの一時、周りが薄暮に包まれ、木々の紅葉だけが最後に光り輝く・・・そんな情景を絵にしました。
この絵は深いダークの色が絵の大半を占めていますが、透明水彩では濃い色を均一に塗ることが不可能に近いため、こんな絵は新領域の表現となります。
この絵の「勝負の一色」は、あえて深いダークな世界を表現してみました。







京都・美山のかやぶき屋根の風景

日本各地にかやぶき屋根の家が残っていますが、私にはそれは貧しさの象徴と映りましたが。美山のその風景は伝統を守りたいという美意識の強さを感じました。
だから家と周りとのバランスが決まっているのです。この絵の柿もそのひとつでした。
この絵の「勝負の一色」を、あえて緑系統の色にした理由。





向島の古い井戸ポンプ

東京スカイツリーの取材のためにスカイツリーの真下の向島を歩き回った折、町内の片隅に年代ものの井戸ポンプを発見しました。現在でもしっかり水が出ました。
この街の気風はまるで熊さんや八っぁんが登場するの落語の世界のようで、今でもこのポンプを囲んで「井戸端会議」に花が咲いているのでは・・・と推察しました。
この絵の「勝負の一色」は、ゴチャゴチャしたものを一挙にまとめあげる。




山間の木造駅舎

ローカル線の旅は、古ぼけたといいますか、落ちぶれた感じの木造駅舎を発見するのが楽しみです。
この絵の主役は気動車や駅舎にあるのですが、その魅力付けの脇役が背景の山と考え、「勝負の一色」として背景の山の色合いに神経を使って描きました。
この絵の「勝負の一色」で、爽やかな空気感を。




金髪の少女とワンちゃん

ヨーロッパを旅すると、ワンちゃんのしつけのよさに驚かされます。
わが家の愛犬も例外ではなく、日本のワンちゃんと比較し行儀のよさといいますか、人間に対して服従心が徹底していることをしみじみと感じてしまうのです。
この絵の「勝負の一色」で、金髪の流れる美しさを。





わが青春の自転車を発見!

私の中学・高校時代は自転車通学でした。天気のよい日ばかりでなく、雨の日や吹雪の日などは片手で傘をさしながら、片道6キロの通学路をペタルをこぐ毎日でした。私もタフでしたが、自転車もタフでした。
そんな頑丈さがとりえの自転車を発見した時、あの青春時代が鮮明に思い出されました。
この絵の「勝負の一色」で、古く懐かしい情景を。





霧の中の由比ガ浜海岸

夏の早朝は20メートル先も見えない程の濃霧がたちこめていました。
こんな中でもサーファーたちが海に繰り出して、時を忘れて波と戯れていました。
その幻想的な美しさを表現するには、「勝負の一色」の技法は大きな力を発揮します。この絵では1回ではなく、
2回プリントを重ねました。
この絵の
「勝負の一色」で、幻想的な情景を。




わが家の庭の大島ザクラ

大島ザクラはソメイヨシノと比較して、とても地味な花なので、その美しさを引き出すには背景に工夫することにしました。この絵で「プリンターを使ったトレース水彩画」の描き方の詳細を明示しましたので、
この絵の「勝負の一色」の手順。





波と戯れる少女

人物の描き方もさることながら、波打ち際の微妙なディテールを表現するのが、この絵のポイントとなりますが、むやみに手を加えずシンプルに描く方法として、「勝負の一色」の技法が大きな力を発揮します。
この絵の「勝負の一色」で、複雑なデイテールをカンタンに。


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