秘伝.3




トレース水彩画では、彩色と比較して、
線画のほうがずっと簡単です。
だから線をしっかり、色はサラッと。


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トレース水彩画での行程において、出来栄えの貢献度を評価すれば、線画を60点、彩色が40点となるほど線画は絵に大きく影響している上に、線画のほうが彩色よりずっと簡単なのです。
なぜならトレース水彩画においては、線画は写真をトレースする・・・写真の輪郭をていねいになぞればいいのですから、初心者の方も相応に描くことができるからです。

つまり彩色は難しいのに線画は簡単なのですから、線画でしっかり得点を稼いで、彩色で上手に描くというより無難に描くのが上手な絵を描く秘訣なのです。
彩色で失敗しないで無難に描くには、なんといってもしつこく塗らない=サラッと塗ることに尽きるのです。

街の雑然とした風景ですが、線画では細かい部分までていねいに描きました。
ここでのポイントは遠くに行くほど線を弱く描くことで、細かく描くのは時間がかかりますが、決して難しくはありません。










描きたい部分だけ彩色して、絵が完成しました。