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「しらす」は目の前で獲れるからおいしいのです


鎌倉・由比ガ浜海岸に、
朝日を浴びながら漁を終えた船が帰ってきました。

砂浜なのでワイヤーでズルズルと浜へ引き上げるのですが、
われら散歩人は、無礼を顧みず動く舟の中を覗き込み
ビチビチ飛び跳ねる半透明のシラスに感嘆の声を上げるのです。

描き方のポイント
朝の爽やかな光を表現するには、極力、背景の彩色を抑えたほうが効果的なようです。
→詳細はP102「塗り過ぎない」参照

海岸近くの小さな食堂の自慢料理といえば「シラス定食」。
料理といっても、目と鼻の先に広がる海からの獲りたてを
サッと茹でて「はい、できあがり」の一品です。
熱々ご飯の上に惜しみなくガバッと乗せて食べると

口いっぱいに汐の香りが広がります。