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3つのステップで描く「トレース水彩画」の描き方




ステップ@ 写真を撮る  

簡単でやさしい絵、たとえば花とか静物から描かなければならない、といったこれまでの常識は捨ててください。「トレース水彩画」では、人物でも、風景でも、花でも、ペットでも、「絵は描きたいものを描けばいい!」のです。難しさに大差はないからです。絵は感動を表現するメデイアですから、日常の中でハッとしたもの、また感動するものがあれば、すかさずシャッターを押してください。そして撮った写真から最も感動する1枚を選べば、それがあなたの描きたい絵なのです。→詳細は P16 84 86へ
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東北に旅をしたとき、初めてりんご園に行き、たわわに実るリンゴに感動し、写真に収めました。その鮮烈な思い出の詰まったりんごの写真です。



ステップA 線画を描く







 (下線の部分ルビで トレース)

デッサンが上手に描けないのは当然なのです。デッサンというのは、プロが気の遠くなるような修練の積み重ねで、ようやく身に付けられるものだからです。「トレース水彩画」はあなたの撮った写真をトレース(なぞる)わけですから、初心者でも最初から完璧なデッサンが描けるのです。だからあなたも一気に絵を描く醍醐味を味わうことができるのです。→詳細は P12 88 90 92 94へ

写真と画用紙の間にカーボン紙を挟み、ボールペンで写真の上から強い筆圧でトレースすれば、正確なデッサンが描けました。簡単!カンタン!



ステップB 彩色する

失敗の原因のほとんどは絵全体のハーモニーを無視して彩色してしまうことにあります。そのため、最初の1色は黒を水に溶いて、明暗だけで描くのがポイントです。明暗の絵が完成すれば、絵の出来上がりがイメージできるようになります。その後はっつねに出来上がりをイメージしながら色を塗りかねていけば絵が完成します。→詳細は P20 96 98 100 102 104 102へ

写真をよく見ながら、明暗で描いていきます。丸いリンゴですが、明暗がいびつにあることを見逃してはいけません。私は明暗が描ければ、彩色の半分は描けたと思っています。