戻る

秘伝16  合成でより魅力的な世界をつくる


トレース水彩画は写真から描くため、写真の限界に束縛されてもっと自由なイメージの世界を描くことが出来ないのでは、という指摘を受けることがあります。
しかし、写真合成の機能を使えば、表現の世界がずっと広がります。


暗い松林を通して明るい海がみえる。
松の形が面白いこともあり、この写真を素に絵を描こうと思いうのですが、ちょっとさびしいといいますか、ちょっと物足りない気もします。
そこで海岸線をジョギングしている子供たちの写真を合成し、絵に動的要素を付加することにしました。
子供たちの写真の大きさを吟味し、配置する位置を検討します。
トレースするには紙の厚みが均一でなければなりません。
そのため
2枚の写真をいっしょにカッターで切り、テープで止めて1枚にする必要があります。
写真の合成が完成しました。
ジョギングしているところの松の木一本を削除し、松林ももう少し緑を多くすることにしました。



絵が完成しました。
少年たちをを入れるだけで絵が明るくなり、活気が出たと思いませんか。同時に2枚の写真を合成して描いたとは、誰もわからないと思います。



2枚の写真の合成事例
2枚以上の写真を合成することにより、新しい世界が広がります。
成功する合成のポイントは、合成する前に絵の出来上がりのイメージをしっかり持つことが大切です。


塀の写真を写し、その写真を手にしながら自動車の角度や撮影位置をしっかり決めて写しました。
合成にはカメラアングルの配慮が大切です。


手前に女の子を配置すると、ガラリとお地蔵さんのまわりが賑やかになり、歓声が聞こえてきそうな絵になりました。


絵を描いている方の対象となる風景を広くすることにより、イマジネーションが膨らむと思い、葉山の御用邸前の海岸風景と合成しました。





この高級住宅地を描きたかったのですが、平板すぎて絵にならず断念していたのですが、たまたま散歩中で写した右の写真を合成すると、
雰囲気のある住宅地に変貌しました。