すべての色は、黄・赤・青の3原色の混合の配分具合によって作られています。
目的の色を作るには、その配分比率を発見することにあり、具体的にはより近い色を補完するように混色していくことにより、
見本に接近していく方法が最も効果的で効率的な方法なのです。 
 
  
見本の色 漠然とではなく、具体的な色を見本の色とします。
そのほとんどはトレースの素となる写真から探すこととなりますが、見本の色がこれからの色作りの目標となります。
   
基本の色 絵具の中から、見本の色に最も近い色を取り出したのが基本の色となります。
今回の基本の色は見本の色と相当違っていますが、その違いを修正すべく、混色する必要がありますが、
●鮮やかすぎること ●黄味が足りないこちとを補完する必要があります。
以降できた色を試し塗りの用紙に塗り、比較検討するための資料とします。
   
混色.1 黄味を補完するために、ライトクリーンを混色しましたが、まだまだ鮮やかすぎるようです。
   
混色.2 より暗くそして濁らすためにホーカースグリーンを混色することで、ずいぶん見本の色に近づいてきましたが、少し赤身が足りないようです。
   
混色.3 オペラを混色すると、ほぼ見本の色に近づきました。
濁色を作るには、色相の違う色の混色が多くなるほど、色は濁ってきます。
   
完成色 最後に水を加えて、明るさを整えます。
濃い色を薄く塗るよりことと、たっぷりの水で溶いて厚く塗ることは同じ色ですが、後者のほうがより魅力的な絵となるため、水加減がとても大切です。