実践偏17.  微妙な調子は色えんぴつで


水彩画は水を活用した表現方法ですが、表現上の欠点といえば、微妙な色合いやグラデーションが出しづらいことです。その原因は気まぐれな水の特性に左右されるからです。

その欠点を補正する画材として色えんぴつがあります。えんぴつは筆記用具として子供の時から手に馴染んでいます。
だから色えんぴつも微妙なタツチやデリケートな調子を自由に表現できるのです。
課題のような人物画では、肌のデリケートな表現には、水彩画を終了した後に、色えんぴつで修正すると効果的です。

クリックすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。

とても寒い季節に、このお子さんと出会いました。
つぶらな瞳がとてもかわいいのが印象的でした。

線画ができましたが、顔の光と影の境界線を描くと、顔にキズが出来たようになるので、後で消しゴムで消せるような微かな薄い線で描きます。

まずモノクロで目を描くと、俄然お子さんの表情が浮かび上がってきます。

後で色えんぴつで塗り重ねることを考慮して、多少弱めの彩色をします。

背景は人物の肌の暖かさを強調するため、軽く反対色で描くことにしました。

最後に色えんぴつでより微妙な調子を出すことにします。
このえでは油性の24色で描きました。






絵が完成しました。意図して全体を明るく描くことにより、瞳の強さを強調しました。
この瞳はなにを訴えているのか? なにを見通しているのか? 不思議な瞳です。

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