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生きた線を描けるかどうかが、出来栄えを左右します

絵の良し悪しは、線の良し悪しで大きく左右されます。

絵は線画と彩色からできており彩色のほうが目立ちますが、実は絵の出来栄えを左右するのは線画の力が大きいのです。
線は敏感にその人の気持ちが表れるものでもあり、初心者の多くの方は、自信のない弱々しい線が多く、それは絵の魅力を半減させてしまいます。
そのため生きた線を描くポイントは、堂々と自信を持って描くことがとても大切です。
心を込めて丹念に、そしてゆっくりと、線に力を込めて描いてください。
それに加え対象物の質感を表現するのも線画の役割ですから、その素材の気持ちになって描く、それによってはじめて「生きた線」を描くことが出来るのです。



   
 0′27″  人それぞれ得意な線を描く角度を持っており
 0′39″  米の字を描くと、それがよくわかります。
 0′57″  私は縦もしくは左上から右下に描く線画一番美しく、自由に線をコントロール出来るようです。
1′04″   ガラスの花瓶に入ったブルーペリーを描くことにします
1′18″    手を動かすよりも、画用紙を得意の角度に動かしすと、コントロールされた線が描けます。
1′31″   ガラスの冷たく堅い感じを出すには、冷たく堅いイメージを持って描く必要があります。
2′22″   ブルーベリーは小さいため、画用紙を動かさなくても描くことが出来ます。
熟した柔らかい実を表現するには、筆圧は強いものの、優しい気持ちで描いていきます。
   
   
   
   
 
 
   完成された線画です。
力強くそして潔い線が描けたと思います。
 
   色を抑え気味にしたため、しつとりとした雰囲気の絵になりました。
ガラスの質感と植物の質感が描き分けられました。

 
 

いろいろな花と、その描き方のポイントです。
 
  バス停の横の垣根から顔を出している芙蓉の花を、バスを待つ間に写真に収めました。
なんともやさしい花ですね。
一枚の葉にもグラデーションがあり、それをしっかり描きこむことで、やさしく気品のある作品となります。 
   
  わが家のすぐ近くの光明寺さんの庭の池に、今年も蓮の花が咲きました。
寺の渡り廊下に座って 眺めることが習慣となりました。

この花を描くポイントは、花もさることながら、葉の色合いを表現することにあります。
たとえば葉の表は青系統の緑ですが、裏は黄緑系統となっており、それらをしっかり描きわけましょう。