トレース水彩画の素となる写真を複数枚合成する(組み合わせる)ことにより、
従来の絵では考えられない世界を、自由にそしてカンタンに表現することが出来ます。

ここをクリックすれば、「合成」の基本的なテクニックの詳細を解説しています。


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義貞が見たと同じ稲村ガ崎

源頼朝以来150年続いた鎌倉幕府は、1333年に新田義貞によって攻め落とされました。
鎌倉は周囲を山で囲まれた自然の要塞となる地形でしたが、義貞はこの稲村ガ崎を唯一の突破口と考え、引き潮時を狙い、海を渡って6万の兵が鎌倉を攻め入ったのです。
絵の左側の凹みは国道134号線として近年切り開かれたものの、岬の形は新田義貞の見たあの風景と同じだと思います。

合成の素写真




裕ちゃん

満1歳になったわが家のお隣さんのニ男坊の裕ちゃんは、とても目がきれいな赤ちゃんです。
その目透き通るような透明感を表現したく、青い風景の写真をトレース水彩画のテクニックのひとつである「勝負の一色」の手法で合成しました。
また、、顔の部分以外の帽子や服までも青い色でまとめてみました。


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見知らぬ街

この絵を描く前の設計段階で、左の2人の観光客らしき女性を入れるかどうかずいぶん悩みましたが、結果としてご覧のように入れることにしました。
その理由は、もしワンちゃんだけなら殺伐としたイメージが必要以上に強調されることになり、それよりも人の営みの暖かさを感じる絵にしたかったからです。
そのように絵は描くのも楽しいのですが、描く前の設計も面白いのです。


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江ノ電と湘南の海

この絵は2枚の写真が合成ですが、ベースとなる1枚は、江ノ電と海、自動車と2人の人物の風景、
もう一枚は手前の自転車に乗ったサーフィンに行く女性の写真をはめ込んだものです。
それにより湘南の明るい雰囲気が表現できるだけではなく、絵に遠近感が生まれます。

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退屈な日々

背景は東京の墨田区向島の風景です。
下町の雑然とした雰囲気を出そうと思い、あえて乱暴な色使いをしました。
私の今のテーマは一見手抜き風の絵を描こうと思っていろいろ実験しているのですが、この表現の仕方も次へのヒントとなりそうです。


合成の素写真




わらを持ったおじいさん

背景の農村風景の色づけで、新しい試みをしてみました。
トレースした線画の上に全面たっぷり水を敷き、その上からいろいろな色をポタポタとたらし、色の広がりや滲みをそのまま画用紙に定着させ、乾いてから最小の彩色により背景を完了させました。
2枚の合成ではどちらかを脇役にする必要がありますが、この絵でひとつの収穫になったと思います。


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山つつじ

鎌倉は三方がぐるりと小高い山に取り囲まれた地形に立地していますが、その尾根ずたいにハイキングコースとなっており、春たけなわであちこちで咲いている山つつじを眺めながら歩いていると、賑やかな家族ずれと出合ったため、2つを合成して、その雰囲気を描いてみました。


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蒸気機関車の思い出

私の高校時代の通学には鉄道を利用していました。
といっても電車などはずっと後の話で、通常は気動車でしたが、たまに蒸気機関車の時もありました。
そのとき「今日は運が悪い!」と顔をしかめたものでした。なぜならニオイが凄いし、煙で顔や服が汚れてしまうからです。
しかし今から思えば、あのニオイが懐かしく、とても贅沢な通学だったかもしれません。

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CITYBOY

この少年とであったとき、その雰囲気から「都会ッ子」を連想しました。
それを表現するため、背景として都会を描くことにしましたが、それもおしゃれでモダンな都会というより、賑やかでゴチャゴチャした下町風の都会が似合うと思い、あえて横浜中華街を背景にしました。


合成の素写真 この絵の合成と描き方の詳細はここをクリック



大池のカワセミ

わが家の近くの「大池」という沼にカワセミがいるという噂があるのですが、私は何度も行っているのですが
一度も出会ったことがないので、せめて絵でもと、2枚の写真を合成して描きました。


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カンナの花の風景

私の子供時代の記憶では、集落の周辺にあちこち咲いていたカンナの花。
この花は最近では花屋さんに行ってもなかなか見つからず、なんでも「時代遅れの花」とのことです。
・・・と言うわけで、古く懐かしい風景を背景に書いて見ました。



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